ハンドメイド作品の販売やフリーマーケット、移動販売などのイベントで、お客様から「PayPayは使えますか?」と聞かれる機会が増えています。
現金のやり取りが面倒で、もっと簡単に決済したいと感じている方は「個人でもPayPay導入してイベント販売をスムーズにしたい」「 PayPayは個人でイベント出店でも導入できる?」と思う方も多いのではないでしょうか。
実は、個人事業主でもPayPayの導入は可能で、イベント限定の利用でも申し込むことができます。
この記事を読めば、申込み手順から審査のポイント、実際の使い方まで一通り理解できるようになります。
今回は個人がPayPayをイベント販売で導入する方法と、スムーズに運用するためのコツについて詳しく解説します。
- 利用ユーザー数は7,000万人
- 初期導入費用0円
- QRコードを読み取るだけで簡単決済
PayPayは日本全国で利用者数が7,000万人です。(2025年7月時点)
支払い方法も簡単でQRコードの読み取りだけです。
個人のイベント出店でも利用できるため、売上にも大きく直結するでしょう。
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PayPayはイベント出店をしたい個人でも導入可能
PayPayは法人だけでなく、個人やフリーランスの方でも導入できます。
ハンドメイド作家やクリエイターの方が、イベントやマルシェで商品を販売する際にも利用可能でしょう。
個人での導入には特別な制限はありませんが、事前に準備しておくべき書類や情報があります。
また、イベント限定での利用でも問題なく申し込めるため、定期的にマルシェに出店される方にもおすすめといえます。
以下の表で PayPayがイベントなどで導入される「 PayPay QRコード決済タイプ」の詳細と売上金入金口座を他銀行との比較をみていきましょう。
通常料金 | トライアルキャンペーン適用 | |
初期導入費用 | 1,980円/加盟店 | 0円 |
月額利用料 | 1,980円/店舗 | 0円/店舗 (初回3ヶ月以降課金開始) |
決済システム利用料 | PayPayマイストア ライトプラン 1.98% → 1.60% | PayPayマイストア ライトプラン 1.98% → 1.60% |
PayPayクーポン利用料 | クーポンが適用された売上金の3% | クーポンが適用された売上金の3% |
PayPayスタンプカード | お客様に付与する特典の 原価と同額 | お客様に付与する特典の 原価と同額 |
PayPay銀行 | 他銀行 | |
売上入金 | 毎月の毎月1日にご入金 | 毎月翌々営業日のご入金 |
売上金を受け取る (早期振込サービス) | 確定済みの翌日にお振込み 振込手数料20円 | 毎月翌々営業日以降のご入金 振込手数料:200円(税別) |
( PayPay資金調達) | 将来の売上金を受け取る最短数秒でご入金 | 最短当日〜3営業日のご入金 |
PayPayをイベントで個人が導入するときの基本情報
個人事業主やフリーランスがイベント会場でPayPayを使いたい場合、まず知っておくべき基本知識があります。
この章では以下の内容をお伝えしていきます。
個人がPayPayを導入できる条件
個人でも問題なくPayPay決済を導入できます。
主な条件は、開業届を提出済みであることと、継続的な事業活動を行っていることでしょう。
法人格は必要ありません。ハンドメイド作家やキッチンカー運営者、イベント出店者なども申込み可能です。
ただし、一時的な販売や趣味の延長では審査に通らない場合があります。
イベント販売でPayPayを導入するメリット
現金を持たないお客様にも販売機会を提供できるのが最大のメリットといえます。
特にイベント会場では、ATMが遠かったりお釣りの準備が面倒だったりするため、キャッシュレス決済のニーズは高いでしょう。
また、決済手数料は1.98%と低く、入金サイクルも最短翌日なので、資金繰りの面でも安心です。
売上データもアプリで簡単に確認できます。
PayPayの導入前に確認すべき重要事項
申込み前に、販売予定の商品がPayPayの禁止業種に該当しないかチェックしましょう。
- 違法販売店舗全般
- 風俗店全般
- ギャンブル店全般
- その他当社が不適切と判断した業種
詳しくは、利用規約・ガイドラインをご確認ください。
また、イベント限定の利用でも継続的な事業として申告する必要があります。
審査には通常1〜2週間かかるため、イベント開催日から逆算して早めに手続きを始めることが大切です。
初期費用や月額費用は無料ですが、専用の決済端末やタブレットが必要になる場合があります。
また、販売形態を選択するときに「移動販売」か「店舗」を選択するようにしましょう。
「通信販売」を選択してしまうと審査に落ちる場合があるので注意しましょう。
PayPayを個人がイベント出店に導入する手順
個人事業主がイベントでPayPayを使うには、正しい手順で申込みを進めることが重要です。
この章では申込みから実際に使えるようになるまでの流れを詳しく説明します。
具体的には以下の3つのステップに分けて解説していきます。
仮登録から本登録までの流れ
仮登録後に届いているメールから本登録を行います。
提出が必要なものは以下の通りです。
- 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)
- 出店時の写真(外観や内観)
- 開業届の控え(個人事業主であることを証明できます)
イベントやマルシェなどでも決済が可能になります。
注意点として、イベント開催日から逆算して、最短でも3週間前には申し込みを行いましょう。
PayPay導入の第一歩は、PayPayの公式サイトから仮登録を行うことから始まります。
仮登録ではメールアドレスと基本的な事業者情報を入力するだけなので、5分程度で完了するでしょう。
仮登録が完了すると、PayPayから本登録用のメールが届きます。このメールに記載されたURLから本登録画面にアクセスし、より詳細な事業情報を入力していきます。
本登録では事業形態や取扱商品、売上規模などを詳しく記載する必要があるため、事前に必要な情報を整理しておくと作業がスムーズに進むかもしれません。
事業情報・店舗情報の入力方法
本登録では、事業情報と店舗情報を正確に入力することが審査通過のカギとなります。
事業情報では事業形態を「個人事業主」として選択し、主な販売場所は「イベント・催事」を選んでください。
店舗情報の入力で注意したいのは、固定店舗がない場合の対応方法です。
この場合は自宅住所を登録し、備考欄に「イベント出店のみ」と記載することをおすすめします。
また、取扱商品については具体的な商品名やサービス内容を詳しく書くことで、審査担当者に事業内容が伝わりやすくなるといえます。
審査に必要な書類と写真の準備
PayPay導入の審査では、身分証明書と営業実態を証明する書類の提出が必要になります。
個人事業主の場合は運転免許証やパスポートなどの身分証明書に加え、開業届や確定申告書の控えを用意しましょう。
イベント出店がメインの場合は、過去の出店実績が分かる資料(出店許可証や販売実績など)があると審査に有利です。
店舗写真については、固定店舗がない方は商品陳列の様子やイベント出店時の様子を撮影して提出してください。
これらの書類や写真は事前に準備しておくことで、申込み作業を一気に進められるでしょう。
個人がイベント出店でPayPayを導入する際の注意点
個人がイベントでPayPayを使う際には、通常の店舗型ビジネスとは異なる特別な配慮が必要になります。
この章では以下の重要なポイントを解説します。
店舗なしでの申込み時の対応方法
PayPayの申込み画面では「店舗外観」と「店内写真」の登録が求められますが、実店舗を持たない個人事業主でも問題ありません。
実店舗がない事業主の方は以下のような悩みをあげられています。
イベント会場での販売ブースや作業スペースの写真を撮影して登録するのが一般的な対処法です。
もし専用の作業場がない場合は、商品を並べた机やディスプレイスペースの写真でも代用できるでしょう。
重要なのは、事業活動を行っている様子が分かる写真を用意することといえます。
店舗なしでPayPayの導入を考えている方で、申し込み方法や対策が気になる方はこちらの記事を参考にしてみてください。

イベント限定利用での審査通過のコツ
PayPayの審査では継続的な事業活動の証明が重要になります。
イベント限定の利用でも、年間の参加予定や過去の実績を明確に示すことが審査通過の鍵です。
申込み時の「提供サービス詳細」欄には、参加するイベントの種類や頻度、販売商品について具体的に記載しましょう。
また、販売形態では「通信販売」ではなく「対面販売」を選択することで、イベント販売の実態に合った申請ができます。
住所公開に関する対策方法
PayPay加盟店になると、原則として登録住所がPayPayアプリ内のマップに表示される仕組みになっています。
自宅住所の公開を避けたい場合は、申込み時に「PayPayアプリ内マップに表示しない」設定を選択するか、バーチャルオフィスや私書箱の住所を事業所として登録する方法があるでしょう。
ただし、虚偽の住所登録は規約違反になるため、必ず実在する事業用住所を使用することが大切です。
PayPay以外にも決済に対応できるか
PayPay以外の決済方法に対応している方が、よりお多くの売上が期待できるでしょう。
フリマやイベントでは PayPayのみに限らず、「キャッシュレス決済でお願いします」という声も少なくないからです。
PayPay以外の決済方法でおすすめな決済サービスはスクエア(Square)です。
スクエアは審査結果が最短当日に出る点と、利用も最短翌日から可能であるため導入スピードが早いのが特徴です。
スマホのタッチ決済を利用すればiPhoneやAndroidでも決済が可能になるため、より多くの決済手段に対応できるでしょう。
スクエアの公式サイトもチェックしてみてください。
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PayPay導入後に個人がイベントで運用する方法
個人事業主がイベントでPayPayを導入した後は、実際の運用方法を理解しておく必要があります。
この章では、PayPay導入後の具体的な使い方について解説します。
イベント当日の決済操作手順
イベント当日のPayPay決済は、非常にシンプルな操作で完了します。
「お客様がQRコードを読み取る場合」と「店舗側がQRコードを読み取る場合」の2つの手順を紹介します。
(例)1,500円
お客様のスマホで支払い
「PayPay♪」と決済音が鳴る
PayPayアプリを開く
スマホカメラでスキャンする
(例)1,500円
「PayPay♪」と決済音が鳴る
まず、PayPayアプリの「決済する」ボタンをタップし、金額を入力しましょう。(金額の確認を忘れずに)
お客様にQRコードを読み取ってもらうか、お客様のQRコードをスマートフォンで読み取ります。
決済が完了すると、「決済完了」の画面が表示され、取引が成立します。
ハンドメイド作品やフード販売など、どのようなイベントでも同じ手順で進められるでしょう。
操作に慣れるまでは事前にテスト決済を行っておくと安心です。
売上金の確認と振込サイクル
PayPayの売上金は、アプリ内の「売上管理」から簡単に確認できます。
個人事業主の場合、売上金の振込は翌々営業日に自動で行われるため、現金化のタイミングを把握しておきましょう。
振込サイクルの詳細は以下の表で確認しましょう。

月末締めの翌月払いではなく、短期間で入金されるのがPayPayの大きなメリットといえます。
PayPay銀行を利用している方であれば、「早割振込」を利用すれば手数料が20円かかりますが、申請金額確定日の翌日に入金されます。
振込手数料は無料で、最低振込金額の設定もありません。
イベント終了後は必ず売上データを確認し、確定申告に備えて記録を残しておくことが重要です。
振込サイクルについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください。
レシート発行とお客様対応
PayPay決済完了後は、お客様へのレシート発行が可能です。
アプリ内で「レシートを発行」を選択し、メールアドレスの入力またはQRコード読み取りでお客様に送信します。
紙のレシートが必要な場合は、別途レシートプリンターを用意するか、手書きの領収書を準備しておきましょう。
決済トラブルが発生した際は、PayPayサポートセンターへの連絡が必要ですが、基本的にはアプリ内で取引履歴を確認し、お客様に状況を説明すれば解決できるでしょう。
まとめ:PayPay導入は個人でも可能|イベント販売で売上アップを実現
個人でもPayPayを導入してイベント販売を効率化することは十分可能です。
この記事でお伝えした重要なポイントをまとめると以下の通りです。
- 個人事業主でもPayPayの導入申請は可能で、イベント限定利用でも審査に通る
- 仮登録から本登録まで、必要書類を揃えて手順通りに進めれば導入できる
- 店舗がなくてもイベント会場の写真などで対応可能
- 決済操作は簡単で、売上金も翌々営業日に振り込まれる
- レシート発行やお客様対応も専用アプリで完結する
PayPay導入により、現金のやり取りが不要になり、お客様の利便性向上と売上アップが期待できます。
まずはPayPay公式サイトから仮登録を行い、キャッシュレス決済の導入を検討してみてください。
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