Squareの導入を検討している、または既に使っているあなたは、Square手数料がどのくらいかかるのか、他のサービスと比べて高いのか、気になっていませんか?
決済サービスを選ぶときに手数料は重要なポイントですが、複雑でよく分からないと感じる人も多いです。
実は、Square手数料の仕組みを正しく理解することで、事業の経費を削減したり、最適な決済方法を選んだりすることができます。手数料を上手に管理すれば、利益を増やすことにもつながるでしょう。
この記事では、Square手数料の種類と料金体系、他社サービスとの比較、手数料を削減する方法、よくある質問への答えなど、手数料に関する知識をすべて解説します。ぜひ参考にしてください。
Squareの手数料の種類と料金体系|決済方法別の手数料一覧
Squareを利用する際にかかる手数料は、決済方法によって異なります。
店舗での対面決済、ネットショップなどのオンライン決済、請求書を使った決済など、使い方によって手数料の仕組みが変わってくるといえます。
Squareの料金体系の特徴として、初期費用・月額費用・振込手数料がすべて無料で、決済手数料のみで利用できる点が挙げられます。
また、すべての決済手数料が消費税非課税(不課税取引)のため、計算がシンプルで分かりやすいメリットがあります。
本章では、以下の3つの決済方法ごとに、具体的な手数料を紹介していきます。
自分の事業に合った決済方法を選ぶためには、まず各手数料を正しく理解することが重要でしょう。。
対面決済(POS)のSquare手数料
対面決済とは、店舗でお客さんがクレジットカードやQRコード決済を使って支払う方法です。Square Terminalなどの専用端末を使う場合、決済方法とカードブランドによって手数料が異なります。
| 決済方法 | カードブランド・サービス | 中小事業者向け プラン | 通常プラン |
|---|---|---|---|
| クレジットカード | Visa・Mastercard | 2.5% | 3.25% |
| JCB・American Express | 3.25% | 3.25% | |
| Diners Club・Discover | 3.25% | 3.25% | |
| 電子マネー | 交通系IC(Suica、PASMO等9種類) | 3.25% | 3.25% |
| iD、QUICPay | 3.25% | 3.25% | |
| QRコード決済 | PayPay、楽天ペイ、d払い | 3.25% | 3.25% |
| au PAY、メルペイ | 3.25% | 3.25% | |
| WeChat Pay、Alipay+ | 3.25% | 3.25% | |
| ギフトカード | チャージ(対面・オンライン共通) | 2.5% | 2.5% |
Squareでは独自のギフトカードを発行・販売できます。対面でのギフトカードチャージは2.5%と、最もお得な手数料率が適用されます。
年間キャッシュレス決済額が3,000万円未満の事業者は、中小事業者向けプランが自動適用され、Visa・Mastercardの決済手数料が2.5%になります。これは業界最安水準といえるでしょう。
- Visa・Mastercardの対面決済は2.5%で業界最安水準
- 電子マネー・QRコード決済はすべて一律3.25%
- ギフトカードチャージは2.5%で最もお得
- すべての手数料が不課税(消費税がかからない)
オンライン決済のSquareの手数料
オンライン決済とは、ネットショップやウェブサイト上で商品を販売する際に使う決済方法といえます。
Squareでは複数のオンライン決済機能を提供しており、用途に応じて使い分けることができます。
| 決済方法 | 説明 | 手数料率 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| Squareオンラインビジネス | 無料でネットショップ作成 | 3.6% | 本格的なECサイト運営 |
| Squareオンラインチェックアウト | リンク決済(URL送信) | 3.6% | 単発のオンライン販売 |
| eコマースAPI | 自社サイトへの組み込み | 3.6% | 開発者・エンジニア向け |
| ブラウザ決済 | カード情報手入力 | 3.75% | 電話注文等(非推奨) |
| サブスクリプション | 定期購入サービス | 3.6% | 月額制・定額制サービス |
| eギフトカード販売 | オンラインでの購入 | 3.6% | プレゼント・販促 |
Squareオンラインビジネスでは、無料プランでネットショップを作成でき、クレジットカード決済の手数料は3.6%となります。月額有料プランもありますが、基本機能は無料で利用可能です。
Squareオンラインチェックアウト(リンク決済)は、決済用のURLを作成し、メールやSNS、SMSで顧客に送信する方法です。ネットショップを作らずに手軽にオンライン決済を導入できます。
ブラウザ決済(カード情報手入力)は、対面決済でカード情報を手入力する場合の手数料です。電話注文などで利用されますが、Squareの決済方法の中では最も手数料が高くなります。
- オンライン決済は基本的に3.6%
- ブラウザ決済は3.75%で最も高い(極力避ける)
- ネットショップ作成は月額無料で利用可能
- eギフトカードをオンライン販売する場合は3.6%
請求書・継続課金のSquareの手数料
請求書機能では、メールで顧客に請求書を送り、ウェブ上で支払ってもらえます。
オンライン決済の中では比較的お得な手数料率が設定されているといえます。
| 機能 | 説明 | 手数料率 | メリット |
|---|---|---|---|
| Square請求書 | 単発の請求書発行 | 3.25% | オンラインの中で比較的お得 |
| 定期請求書 | 自動継続課金(特定顧客向け) | 3.75% | 特定取引先に最適 |
| サブスクリプション | 自動継続課金(不特定多数向け) | 3.6% | 一般向けサービスに最適 |
単発の請求書を発行してオンラインで支払いを受け付けるSquare請求書は、オンライン決済の3.6%より安い3.25%で利用できるため、BtoB取引や高額商品の販売に適しています。
定期請求書(自動継続課金)は、特定の顧客に対して毎月自動で請求書を発行し、決済を行う機能です。サブスクリプションと似ていますが、特定取引先向けのサービスといえます。手数料は3.75%とやや高めに設定されています。
毎月自動で請求と決済ができ、手間を減らしながら利用できますが、継続的な取引がある場合は、サブスクリプション機能(3.6%)の利用も検討するとよいでしょう。
- Square請求書は3.25%で比較的お得
- BtoB取引や高額商品の販売に適している
- 定期サービスは用途に応じて機能を使い分ける
Squareの手数料は高い?他社サービスとの比較ポイント
Squareの手数料が高いのか安いのかは、他社サービスと比べることで判断できます。決済サービスはたくさんありますが、どのサービスもSquareと同じように手数料がかかるといえます。
本章では、主要な決済サービスとSquareの手数料を比較し、どのような場合にSquareが安くなるのか、高くなるのかを紹介していきます。
自分の事業にとって最適な決済サービスを選ぶためには、こうした比較が重要でしょう。
決済サービスを選ぶときは、手数料だけでなく、機能や使いやすさも考えて判断することをおすすめします。
主要な決済サービスとのSquareの手数料比較表
対面決済サービスの総合比較表を見ていきましょう。
| サービス名 | クレジットカード(Visa/Master) | 電子マネー | QRコード | 初期費用 | 月額費用 | 振込手数料 | 入金サイクル |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Square | 2.5%~3.25% | 3.25% | 3.25% | 4,980円~ | 無料 | 無料 | 最短翌営業日 |
| Airペイ | 2.48%~3.24% | 3.24% | 3.24% | 実質無料 | 無料 | 無料 | 月3~6回 |
| 楽天ペイ | 2.2%~3.24% | 3.24% | 3.24% | 18,800円~ | 無料 | 無料/330円 | 翌日~月1回 |
| STORES決済 | 3.24% | 3.24% | 3.24% | 19,800円 | 無料 | 手動時200円 | 月1回 |
| PayPal | 3.4%~ | – | – | – | 無料 | 無料 | 3~6営業日 |
Squareと同じように使われている決済サービスには、PayPal、Stripe、楽天ペイなどがあります。
これらのサービスとSquareの手数料を比べると、クレジットカード決済の手数料はほぼ同じ程度といえます。ただし、電子マネーやQRコード決済の手数料は、サービスによって異なるため、自分が使う決済方法に注目して比較することが大切です。
次にオンライン決済サービスの比較表を見ていきましょう。
| サービス名 | オンライン決済手数料 | その他の 手数料 | 振込手数料 | 入金サイクル | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Square | 3.6% | – | 無料 | 最短翌営業日 | ショップ作成無料 |
| Airペイ | 3.24%~ | – | 無料 | 月3~6回 | 対面との連携◎ |
| 楽天ペイ | 3.24%~ | – | 無料/330円 | 翌日~ | 楽天ポイント連携 |
| STORES | 3.6%~5% | – | 275円~ | 月1回 | ショップ作成特化 |
| BASE | 3.6%+40円 | +サービス料3% | 250円~ | 10営業日~ | 初心者向け |
| PayPal | 3.6%+40円 | – | 無料 | 3~6営業日 | 海外取引に強い |
ただし、電子マネーやQRコード決済の手数料は、サービスによって異なるため、自分が使う決済方法に注目して比較することが大切です。
Squareの手数料が安くなるケースと高くなるケース
| 状況 | Square手数料 | 判定 | 理由・対策 |
|---|---|---|---|
| Visa/Master対面決済中心 | 2.5% | 最安 | 中小事業者プラン適用 |
| 三井住友・みずほ銀行利用 | – | 有利 | 翌営業日入金で資金繰り◎ |
| Square請求書活用 | 3.25% | お得 | オンライン決済で比較的安い |
| 年間決済3,000万円以上 | カスタム | 交渉可 | 個別に手数料率設定 |
| ブラウザ決済を多用 | 3.75% | 割高 | リンク決済に切り替え推奨 |
| JCB/AMEX/Diners中心 | 3.25% | 標準 | 2.5%プラン対象外 |
| 定期請求書メイン | 3.75% | 割高 | サブスクリプション検討 |
Squareの手数料が安くなるのは、クレジットカードでの決済が中心の場合です。特にVisa・Mastercardの対面決済であれば、中小事業者向けプランの2.5%が適用され、業界最安水準で利用できます。
また、年間キャッシュレス決済額が3,000万円以上の事業者は、Squareに問い合わせることでカスタム決済手数料の交渉が可能です。業種や取引内容によっては、さらに有利な手数料率で契約できる可能性があります。
一方、ブラウザ決済を多用する場合や、JCB・American Express・Diners Clubの利用が多い場合は、手数料が高くなる可能性があります。取扱う決済方法の種類によって、手数料の総額が大きく変わるでしょう。
Squareの手数料を削減する方法と注意点
Squareの手数料は、工夫次第で削減できるといえます。手数料を無料にしたり割引を受けたりする条件があるほか、お客さんへの上乗せ請求ルールや経費計上の方法など、知っておくべき注意点があります。
本章では、以下の3つのポイントを紹介していきます。
これらを理解することで、Square手数料をより上手に管理できるでしょう。
Squareの手数料を無料・割引にする条件
| 割引プラン | 対象者 | 割引内容 | 適用条件 | 申請 |
|---|---|---|---|---|
| 中小事業者向けプラン | 年間決済額 3,000万円未満 | Visa/Master 2.5% | 対面決済のみ | 自動適用 |
| カスタム決済手数料 | 年間決済額 3,000万円以上 | 個別交渉 | 業種・取引内容による | 要問い合わせ |
| キャンペーン | 期間限定 | キャッシュバック 端末割引等 | キャンペーンによる | 公式サイト確認 |
年間キャッシュレス決済額が3,000万円未満の事業者は、Visa・Mastercardの対面決済手数料が自動的に2.5%に割引されます。
これは通常の3.25%から0.75ポイントの引き下げとなり、大きなコスト削減につながります。新規でSquareを開始する事業者には自動的に適用されるため、特別な申請は不要です。
年間キャッシュレス決済額が3,000万円以上の事業者は、Squareに直接問い合わせることでカスタム決済手数料の交渉が可能です。
業種や取扱商品、決済額によって個別に手数料率が設定されるため、大規模店舗や高額取引が多い事業者は相談してみる価値があるでしょう。
Squareの手数料の上乗せ請求は禁止?
お客さんに対してSquareの手数料を上乗せして請求することはできません。
これはSquareの利用規約で明確に禁止されているためです。手数料は商売をする側が負担するものと考えましょう。
| 行為 | 可否 | 理由 |
|---|---|---|
| カード決済時に手数料を上乗せ | 禁止 | 利用規約違反 |
| カード払いのみ価格を高く設定 | 禁止 | 実質的な上乗せ |
| 「手数料別途」と表示 | 禁止 | 明示的な転嫁 |
| 現金払いに割引・特典を付与 | 可能 | 現金優遇として許容 |
| 商品価格に手数料を織り込む | 推奨 | 正しい価格設定 |
もし上乗せ請求をしてしまうと、Squareのアカウントが停止される可能性があります。
アカウント停止になると、既存の売上金が凍結されたり、今後Squareを利用できなくなったりするリスクがあるため、絶対に避けるべきです。
Squareの手数料を経費計上する際の注意点
Square手数料は、事業の経費として計上できるといえます。
確定申告の際に、支払った手数料を経費に含めることで、税金を減らすことにつながります。
| 項目 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 勘定科目 | 支払手数料/決済手数料 | 継続して同じ科目を使用 |
| 消費税区分 | 不課税 | 課税仕入にならない |
| 仕訳例 (10,000円売上、250円手数料) | 借方:普通預金 9,750円 借方:支払手数料 250円 貸方:売掛金 10,000円 | 入金時に手数料を計上 |
| 領収書 | 発行なし | CSVデータで管理 |
| インボイス | 対象外 | 不課税取引のため |
Squareの手数料に関するよくある質問
Squareを使い始めるときに、手数料について疑問が出てくることはよくあります。手数料がどのように計算されるのか、消費税は含まれるのか、明細はどこで確認するのかなど、ユーザーからよく質問されることがあるといえます。
本章では、以下の3つのよくある質問に答えていきます。
これらを知ることで、Squareの手数料をより正確に把握できるでしょう。
Squareの手数料の計算方法は?
Square手数料は、売上金額に手数料率を掛けて計算します。
例えば、クレジットカード決済で3.24%の手数料率の場合、1万円の売上に対して324円の手数料がかかるということです。
決済方法によって手数料率が異なるため、正確な計算には決済方法ごとの料金を確認する必要があります。
Squareの手数料に消費税は含まれるのか
Squareの手数料には消費税が含まれていません。
つまり、表示されている手数料率は消費税抜きの金額といえます。実際に支払う手数料には、さらに10%の消費税が加算されるため、計算時に注意が必要でしょう。
Square手数料・明細の確認方法は?
Square手数料と明細は、Squareの管理画面で確認できます。
ダッシュボードから「売上」や「レポート」を選択すると、手数料の詳細が表示されるということです。
毎月の手数料がいくらかかっているのか、定期的に確認することをおすすめします。
まとめ:Square手数料の全体像を理解して最適なプラン選択を
スクエア手数料について、本記事の要点をまとめます。
- 決済手数料は3.25%〜で業界標準的な水準
- 初期費用・月額費用が無料で導入ハードルが低い
- 入金サイクルは最短翌営業日で資金繰りに有利
- 対面・オンライン・請求書払いなど多様な決済に対応
- 追加費用なしで便利な管理機能が使える
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