クレジットカード決済を導入したいけれど、手数料の店舗負担が気になっていませんか?各社のサービスを比較しようにも、手数料率だけでなく初期費用や月額費用など、比べる項目が多くて迷ってしまいますよね。
実は、同じ手数料率でも月額費用や振込手数料の違いで、年間のコストには大きな差が生まれます。また業種によって最適なサービスは異なるため、単純に「安い」だけで選ぶと後悔するかもしれません。
この記事では、クレジットカード決済の手数料や店舗負担の仕組みから、主要決済サービスの徹底比較、さらにコストを抑える具体的な方法まで詳しく解説します。
最後まで読めば、あなたの店舗に最適な決済サービスがきっと見つかるでしょう。
以下の記事では、クレジットカード決済以外の決済方法も合わせて比較しています。
決済方法に問わず、キャッシュレス決済サービスを比較したい方は参考にしてみてください。

クレジットカード決済の店舗負担手数料とは?仕組みを比較解説
クレジットカード決済を導入すると、店舗側が手数料を負担する必要があります。
この章では以下の内容を解説します。
- 加盟店手数料の基本的な仕組み
- 手数料が店舗負担になる理由
- 店舗負担で得られるメリット
まずは手数料の基本を理解して、導入判断の参考にしましょう。
加盟店手数料の基本的な仕組み
クレジットカード決済の加盟店手数料とは、お客様がカード払いをした際に、売上金額から差し引かれる費用のことです。
例えば1万円の商品を販売し、手数料率が3%の場合、店舗が受け取る金額は9,700円となります。
この手数料は決済代行会社やカード会社への支払いに充てられ、安全な取引を実現するための重要なコストといえるでしょう。
手数料率は業種や契約する決済サービスによって異なり、一般的には2%から5%程度が相場です。飲食店やアパレルなど業種ごとに設定される手数料率が変わるため、自分の店舗に適したサービスを選ぶことが大切になります。
手数料が店舗負担になる理由
クレジットカード決済の手数料を店舗が負担する理由は、カード会社との契約ルールで定められているからです。
カード会員規約では、手数料をお客様に転嫁することを原則として禁止しています。これは消費者保護の観点から、どの店舗でも同じ価格でカード払いができる環境を整えるためでしょう。
また店舗側にとっても、手数料を負担することで新規顧客の獲得や売上アップといったメリットを得られます。現金のみの店舗と比べて、カード決済ができる店舗の方が選ばれやすくなるため、手数料は集客への投資と考えることもできるかもしれません。
店舗負担で得られるメリット
手数料を負担してでもクレジットカード決済を導入するメリットは大きく3つあります。
- 客単価の向上
- 客層の拡大
- 業務の効率化
1つ目は客単価の向上です。現金払いと比べて、カード払いでは心理的なハードルが下がり、高額商品でも購入されやすくなります。
2つ目は客層の拡大でしょう。カードしか持ち歩かない若い世代や、海外からの観光客も取り込めるようになります。
3つ目は業務の効率化です。現金の管理や両替の手間が減り、レジ締め作業も簡単になります。さらに売上データが自動で記録されるため、経営分析にも役立つといえます。
これらのメリットを考えると、手数料負担は十分に回収できる投資になるはずです。
店舗負担の手数料が少ないクレジットカード決済サービスランキング
店舗負担が少ない決済サービスをランキング形式で紹介します。この章では以下のサービスを順番に解説します。
- 1位:stera pack(ステラパック)
- 2位:Square(スクエア)
- 3位:STORES決済
- 4位:PAYGATE(ペイゲート)
- 5位:楽天ペイターミナル
- 6位:Airペイ(エアペイ)
- 7位:JMSおまかせサービス
- 8位:PayCAS Mobile
- 9位:stera tap
- 10位:Alpha Note(アルファノート)
それぞれの特徴や手数料を詳しく見ていきましょう。
1位:stera pack(ステラパック)

stera packは手数料率1.98%からと業界最安水準を誇る決済サービスです。
三井住友カードとGMOペイメントゲートウェイが共同で提供しており、信頼性の高さも魅力でしょう。初期費用と月額費用が無料なので、導入時の負担が少なく済みます。
クレジットカードだけでなく、電子マネーやQRコード決済など30種類以上の決済方法に対応しているため、幅広いお客様のニーズに応えられるといえます。端末も高性能で使いやすく、レシートプリンター内蔵なので別途機器を用意する必要がありません。
定期的にお得なキャンペーンも実施されており、さらにコストを抑えられる可能性があります。総合的なコストパフォーマンスを重視するなら、最もおすすめの選択肢でしょう。
- 手数料を最安水準に抑えたい店舗
- 三井住友銀行の口座を持っている事業者
- 30種類以上の決済方法に対応したい店舗
- クレジットカード決済を初めて導入する小規模事業者
\ 手数料率1.98%からと業界最安水準/

2位:Square(スクエア)

Squareは手数料率2.6%からで、個人事業主や小規模店舗に人気の決済サービスです。
審査が比較的緩やかで、開業したばかりの店舗でも導入しやすいのが特徴といえます。最短で翌日入金に対応しており、資金繰りの面でも安心でしょう。初期費用と月額費用が無料で、必要なのは決済端末の購入費用のみです。
スマホやタブレットに接続するリーダータイプなら7,980円から始められます。無料のPOSレジアプリも使えるため、売上管理や在庫管理まで一元化できるのも魅力です。
サポート体制も充実しており、電話やメールで気軽に相談できます。シンプルで使いやすいサービスを求める方におすすめでしょう。
- 個人事業主や開業したばかりの店舗
- 審査が不安な事業者
- 翌日入金で資金繰りを改善したい店舗
- 初期費用を抑えたい小規模ビジネス
\ たった5分で簡単登録/
3位:STORES決済

STORES決済は手数料率1.98%からと低コストで、さまざまなサービスと連携できる拡張性が魅力の決済サービスです。
ネットショップ作成サービスのSTORESや予約システムのSTORES予約と組み合わせて使えば、オンラインとオフラインの売上を一元管理できます。初期費用は無料で、月額費用も発生しないため導入のハードルが低いでしょう。
入金サイクルは最短3営業日と比較的早く、キャッシュフローの改善にもつながります。端末はスマホ接続型から据え置き型まで選べるため、店舗の規模や業態に合わせて最適なものを選択できるといえます。
すでにSTORES関連のサービスを使っている方には特におすすめです。
- STORESのネットショップや予約システムを使っている事業者
- 手数料を低く抑えつつ拡張性も重視したい経営者
- 最短3営業日の入金サイクルを希望する店舗
\ 低コストで導入したい方におすすめ /
4位:PAYGATE(ペイゲート)

PAYGATEはスマレジと連携できる決済サービスで、POSレジ機能と決済機能を一体化させたい店舗に向いています。
手数料率は業種や契約内容によって変わりますが、競争力のある水準を提供しているでしょう。
今ならキャンペーンで端末代が無料になる場合もあり、初期投資を抑えられます。端末は持ち運びができるタイプで、レシートプリンターも内蔵されているため便利です。
クレジットカードだけでなく、QRコード決済や電子マネーにも対応しており、多様な支払い方法に対応できるといえます。
スマレジをすでに導入している、または導入を検討している店舗には最適な選択肢になるでしょう。
- スマレジを導入済み、または導入予定の店舗
- POSレジと決済機能を一体化させたい経営者
- 持ち運び可能な端末が必要な移動販売業者
- QRコード決済・電子マネーもまとめて導入したい店舗
\豊富な決済ブランドを利用 /

5位:楽天ペイターミナル

楽天ペイターミナルは手数料率3.24%からで、楽天ポイントとの連携が最大の強みです。
お客様が楽天ポイントを貯めたり使ったりできるため、楽天経済圏を利用する層の集客に有利でしょう。楽天カードのユーザーは多く、ポイント目当てで来店する新規顧客の獲得も期待できます。
初期費用は端末代のみで、月額費用は無料です。一台の端末でクレジットカードやQRコード決済、電子マネーなど複数の決済方法に対応しているため、レジ周りをすっきりさせられるといえます。
楽天市場で販売している事業者なら、オンラインとオフラインの売上データを統合して管理できるのも便利でしょう。楽天のサービスと相性が良い店舗におすすめです。
- 楽天市場で販売している事業者
- 楽天ポイントで集客力を高めたい店舗
- 楽天経済圏のユーザーをターゲットにしたい経営者
6位:Airペイ(エアペイ)

Airペイは手数料率3.24%からで、リクルート系列のサービスと連携しやすいのが特徴です。
ホットペッパーやじゃらんなどを利用している飲食店や美容室、宿泊施設には特にメリットがあるでしょう。初期費用や月額費用は基本的に無料で、端末代のみの負担で始められます。
キャンペーン期間中なら端末代も無料になる場合があり、さらにお得です。入金サイクルは月6回まで設定できるため、資金繰りの計画が立てやすいといえます。
対応する決済方法も豊富で、クレジットカードやQRコード決済、交通系電子マネーなど幅広くカバーしています。リクルートポイントも貯まるため、他のサービスと組み合わせて使うとさらに便利でしょう。
- ホットペッパーやじゃらんを利用している飲食店・美容室・宿泊施設
- リクルート系サービスと連携したい事業者
- 月6回の入金サイクルで資金繰りを改善したい店舗
- 70種類以上の決済方法に対応したい経営者
\ 低コストでキャッシュレス導入 /
7位:JMSおまかせサービス

JMSおまかせサービスは導入費用が無料で、安心の国内企業が運営する決済サービスです。
手数料率は最安水準に設定されており、コストを抑えたい店舗に向いているでしょう。特にWebプランは小規模事業者でも導入しやすく、必要最低限の機能に絞ったシンプルな構成が魅力といえます。
セキュリティ対策がしっかりしており、クレジットカード情報の取り扱いも安全です。サポート体制も充実しており、導入後のトラブルにも迅速に対応してくれます。
長年の実績があるため信頼性が高く、初めて決済サービスを導入する店舗でも安心して利用できるでしょう。派手な機能はありませんが、堅実に運用したい方におすすめです。
- セキュリティと安全性を最優先したい店舗
- 国内企業の安心感を重視する経営者
- 初めて決済サービスを導入する事業者
- シンプルで堅実なサービスを求める店舗
8位:PayCAS Mobile

PayCAS Mobileは手数料率2.48%からで、一台の端末でさまざまな決済方法に対応できる便利なサービスです。
クレジットカードはもちろん、QRコード決済や電子マネーなど多様な支払い手段を一つの端末で処理できるため、レジ周りがすっきりします。端末は持ち運びができるコンパクトサイズで、レシートプリンターも内蔵されているでしょう。
イベント出店や移動販売など、店舗外での利用にも適しています。初期費用や月額費用は契約内容によって異なるため、事前に確認が必要です。
操作がシンプルで従業員の教育コストも抑えられるため、スタッフの入れ替わりが多い店舗でも使いやすいといえます。
- 一台の端末で多様な決済方法に対応したい店舗
- イベント出店や移動販売を行う事業者
- レシートプリンター内蔵の端末が必要な経営者
- スタッフの入れ替わりが多く操作性を重視する店舗
\ 1台で30種類以上の決済ブランドに対応 /
9位:stera tap

stera tapは手数料率1.98%からで、スマートフォンが決済端末になる画期的なサービスです。
専用のアプリをダウンロードするだけで、最短15分で利用を始められるという手軽さが魅力でしょう。別途端末を購入する必要がないため、初期費用をほぼゼロに抑えられます。
すでにスマートフォンやタブレットを持っている店舗なら、追加投資なしで決済機能を導入できるといえます。クレジットカードのタッチ決済に対応しており、お客様もスマートに支払いを済ませられるでしょう。
ただし利用できるスマートフォンの機種に制限があるため、事前に対応機種を確認する必要があります。
手軽さを重視する小規模店舗や個人事業主におすすめです。
- 専用端末を購入せずスマホで決済したい事業者
- 初期費用をほぼゼロに抑えたい個人事業主
- 最短15分で利用開始したい緊急性の高い店舗
- 手軽さを重視する小規模店舗やポップアップストア
10位:Alpha Note(アルファノート)

Alpha Noteは法人向けに特化した決済サービスで、セキュリティと安定性を重視する店舗に適しています。
手数料率や初期費用は個別見積もりとなるため、店舗の規模や業態に合わせたプランを提案してもらえるでしょう。大手企業での導入実績も多く、信頼性の高さが評価されています。
高度なセキュリティ対策が施されており、個人情報の漏洩リスクを最小限に抑えられるといえます。複数店舗を展開している企業なら、一括管理機能によって売上データを効率的に集計できるのも便利です。
サポート体制も手厚く、専任の担当者がつく場合もあります。ある程度の規模がある店舗や、セキュリティを最優先する事業者におすすめでしょう。
- 複数店舗を展開している法人
- セキュリティを最優先する大規模事業者
- 専任担当者のサポートを受けたい企業
- 売上データを一括管理したい多店舗展開企業
\ セキュリティと安定性を重視する方におすすめ /

クレジットカード決済の手数料の相場を店舗負担で比較
クレジットカード決済の手数料は業種やブランドによって大きく異なります。この章では以下の内容を詳しく解説します。
- 業界別の手数料相場一覧
- ブランド別の手数料比較
- 手数料以外の店舗負担コスト
自分の店舗に当てはまる相場を確認して、サービス選びの基準にしましょう。
決済方法 | 手数料相場 | メリット | デメリット | 適した店舗 |
クレジットカード | 2.0~5.0% | 高額決済に強い 幅広い年齢層が利用 | 手数料がやや高い 入金に数日かかる | 客単価が高い店舗 観光地の店舗 |
電子マネー | 2.5~3.25% | 決済がスピーディ 少額決済に便利 | チャージが必要 利用額に上限あり | コンビニ ファストフード |
QRコード決済 | 0.99~3.24% | 導入コストが低い キャンペーンが多い | 若年層中心 通信環境が必要 | 若年層向け店舗 小規模店舗 |
業界別の手数料相場一覧
業種 | 手数料率の相場 | 特徴 |
医療機関・クリニック | 1.5~3.0% | 信用力が高く低めの手数料率 |
教育機関 | 1.5~3.0% | 学費支払い用途で優遇措置あり |
コンビニ・大手小売 | 1.0~2.0% | 取引量が多く最安水準 |
小売業 | 2.5~3.5% | 取引規模により交渉可能 |
宿泊業 | 2.5~4.0% | 高額取引が多く交渉余地あり |
サービス業 | 3.0~4.0% | 美容室・フィットネスなど |
飲食業 | 3.0~5.0% | 平均単価が低いと負担大 |
クレジットカード決済の手数料率は業種によって変わります。
飲食店やアパレルでは3%から5%程度が一般的でしょう。コンビニやスーパーなど大手小売業は取引量が多いため、1%から2%程度と低めに設定されています。一方で風俗業や宝石店など、リスクが高いとされる業種では5%から10%と高くなる傾向があります。
美容室やサロンは3.5%から4.5%、ホテルや旅館は3%から4%が相場といえるでしょう。EC事業者の場合は実店舗より若干高めで、3.5%から5%程度になります。
業種ごとに手数料率が異なる理由は、カード会社が想定するリスクや取引金額の大きさが影響しているからです。
ブランド別の手数料比較
カードブランドによっても手数料率には違いがあります。
VisaとMastercardは国際ブランドとして普及率が高く、手数料率は比較的安定しているでしょう。JCBは日本発のブランドで、国内では同程度の手数料率で利用できます。
American Expressやダイナースクラブは富裕層向けのブランドとされ、手数料率がやや高めに設定される傾向があります。
ただし実際の手数料率は、契約する決済代行会社によって変わるため、ブランドだけで判断するのは難しいかもしれません。多くの決済サービスでは、主要ブランドをまとめて同一の手数料率で提供しています。
手数料以外の店舗負担コスト
クレジットカード決済を導入する際、手数料以外にも店舗が負担するコストがあります。
初期費用として決済端末の購入代金がかかり、数千円から数万円程度必要です。月額費用が発生するサービスもあり、0円から3,000円程度が相場でしょう。
さらに売上金が銀行口座に振り込まれる際の振込手数料や、トランザクション費用という1回の取引ごとの固定費用が発生する場合もあります。これらの費用は決済サービスによって大きく異なるため、手数料率だけでなく総合的なコストで比較することが重要といえます。
最近では初期費用や月額費用が無料のサービスも増えており、小規模店舗でも導入しやすくなっています
クレジットカード決済サービスの店舗負担手数料を徹底比較
実際の決済サービスを比較して、自分の店舗に合ったものを選びましょう。この章では以下の内容を紹介します。
- 主要サービスの加盟店手数料一覧
- 総費用シミュレーション比較
具体的な数字を見ながら、どのサービスがお得なのかを判断していきます。
主要サービスの加盟店手数料一覧
サービス名 | 手数料率 | 初期費用 | 月額費用 | 振込手数料 | 入金サイクル |
(スモールビジネス) | stera pack1.98%~ | 0円 | 0円 (条件達成) | 0円 (三井住友銀行) | 月1回~6回 |
STORES決済 | 1.98%~ | 19,800円~ | 0円~ | 0~200円/回 | 最短3営業日 |
Square | 2.6%~ | 7,980円~ | 0円 | 0円 | 最短翌営業日 |
(スタンダード) | stera pack2.70%~ | 0円 | 3,300円 (2年目~) | 0円 (三井住友銀行) | 月1回~6回 |
Airペイ | 3.24%~ | 20,167円~ | 0円 | 0円 | 月3回or月6回 |
楽天ペイターミナル | 3.24%~ | 18,800円~ | 0円 | 0円 | 翌日~ |
主要な決済サービスの加盟店手数料を一覧で比較します。
stera packは1.98%から、初期費用と月額費用が無料で30種類以上の決済に対応しています。
Squareは2.6%からで、個人事業主でも審査に通りやすく翌日入金に対応しているのが特徴でしょう。
STORES決済も1.98%からと手数料率が低く、さまざまなサービスと連携できる拡張性の高さが魅力といえます。
楽天ペイターミナルは3.24%からですが、楽天ポイントとの連携で集客力を高められます。
Airペイは3.24%からで、リクルート系のサービスと組み合わせて使えるメリットがあるでしょう。このように手数料率だけでなく、自分の店舗に合った機能やサポート体制で選ぶことが大切です。
総費用シミュレーション比較
サービス名 | 手数料率 | 月間決済手数料 | その他費用 | 月間合計 | 年間合計 |
(スモールビジネス) | stera pack1.98%~ | 約19,800円 | 0円 | 約19,800円 | 約237,600円 |
STORES決済 | 1.98%~ | 約19,800円 | 200円 | 約20,000円 | 約240,000円 |
Square | 2.6%~ | 約26,000円 | 0円 | 約26,000円 | 約312,000円 |
Airペイ | 3.24%~ | 約32,400円 | 0円 | 約32,400円 | 月3回or月6回 |
楽天ペイターミナル | 3.24%~ | 約32,400円 | 0円 | 約32,400円 | 約388,800円 |
手数料率だけでなく、実際の運用コストを含めた総費用で比較することが重要です。
例えば月商100万円の飲食店を想定してシミュレーションしてみましょう。手数料率1.98%のサービスAでは、手数料が19,800円、月額費用が無料なので合計19,800円になります。
一方、手数料率2.6%で月額費用が無料のサービスBは、手数料26,000円で合計も同額です。さらに手数料率が3.24%のサービスCでは、手数料32,400円に加えて振込手数料が月2回で660円かかり、合計33,060円となるでしょう。
このように実際に支払う金額は、手数料率以外の要素も大きく影響します。自分の店舗の月商や入金サイクルに合わせて、最も負担が少ないサービスを選びましょう。
クレジットカード手数料の店舗負担を抑える方法
クレジットカード決済の導入コストを下げる具体的な方法を紹介します。この章では以下の内容を解説します。
- 決済サービス選びのポイント
- 補助金・助成金の活用方法
- モバイル決済でコスト削減する方法
賢く導入すれば、店舗負担を大幅に減らせるでしょう。
決済サービス選びのポイント
決済サービスを選ぶ際は、手数料率だけでなく総合的なコストで比較することが重要です。
まず自分の店舗の月商を把握して、実際に支払う手数料の金額を計算してみましょう。月額費用や振込手数料が無料のサービスを選べば、固定費を抑えられます。
入金サイクルも確認が必要で、資金繰りが厳しい店舗なら翌日入金や週次入金に対応したサービスが向いているでしょう。対応する決済方法の種類も大切で、クレジットカードだけでなくQRコード決済や電子マネーにも対応していれば、複数の端末を用意する必要がありません。
サポート体制が充実しているかも重要なポイントといえます。トラブル時に迅速に対応してくれるサービスを選ぶと安心でしょう。
補助金・助成金の活用方法
キャッシュレス決済の導入には、国や自治体の補助金や助成金を利用できる場合があります。
IT導入補助金は、POSレジと連携した決済システムの導入費用を補助してくれる制度です。申請には条件がありますが、最大で導入費用の半分以上を補助してもらえるケースもあるでしょう。
各自治体が独自に実施している補助金制度もあり、地域によって内容が異なります。商工会議所や自治体の窓口で相談すると、利用できる制度を教えてもらえるといえます。
補助金の申請には期限があるため、早めに情報収集を始めることが大切です。審査に時間がかかることもあるので、導入を検討し始めたタイミングで問い合わせてみましょう。
モバイル決済でコスト削減する
モバイル決済を導入すれば、初期費用や固定費を大幅に削減できます。
スマートフォンやタブレットに専用のカードリーダーを接続するだけで使えるため、高額な専用端末を購入する必要がありません。カードリーダーは数千円から1万円程度で購入でき、中には無料で提供されるサービスもあるでしょう。
月額費用が無料のサービスが多く、支払うのは決済手数料のみというシンプルな料金体系も魅力です。すでに持っているスマートフォンを活用すれば、追加投資をほぼゼロに抑えられるといえます。
移動販売やイベント出店など、場所を選ばずに決済できるのも便利でしょう。ただし通信環境が必要なため、Wi-Fiやモバイル通信が安定している場所で使うことをおすすめします。
クレジットカード決済の手数料の店舗負担比較に関するよくある質問
クレジットカード決済の店舗負担について、よく寄せられる質問に答えます。この章では以下の内容を解説します。
- 手数料を客負担にするのは違法?
- 個人事業主におすすめのサービスは?
- 手数料の最安値はいくら?
疑問を解消して、安心して導入を進めましょう。
手数料を客負担にするのは違法?
クレジットカード決済の手数料をお客様に負担させることは、原則として禁止されています。カード会社との加盟店規約で、手数料の上乗せや現金払いとの価格差をつけることが禁じられているためです。
違反すると加盟店契約を解除される可能性があるでしょう。ただし法律で明確に禁止されているわけではなく、あくまで規約上の問題といえます。そのため一部の店舗では「カード払いは○円以上から」という制限を設けている場合もありますが、これも規約違反になる可能性があります。
お客様とのトラブルを避けるためにも、手数料は店舗側で負担するのが基本です。どうしてもコストが気になる場合は、手数料率の低いサービスを選ぶか、現金払い特典を用意するなどの工夫をしましょう。
個人事業主におすすめのサービスは?
個人事業主には、審査が通りやすく初期費用が安いSquareがおすすめです。
Squareは個人事業主でも導入しやすく、最短で申し込み当日から使い始められます。
手数料率は2.6%からで、初期費用と月額費用が無料なのも魅力でしょう。STORES決済も個人事業主に人気があり、手数料率1.98%からと低コストで始められます。stera tapはスマートフォンだけで決済できるため、端末購入の負担がありません。
開業したばかりで売上が読めない時期でも、固定費がかからないサービスなら安心して導入できるといえます。無料のPOSレジアプリが使えるサービスを選べば、売上管理もしっかり行えるでしょう。
サポート体制が充実しているサービスを選ぶことも大切です。
\ たった5分で簡単登録/
手数料の最安値はいくら?
クレジットカード決済の手数料で最安値は、業種や契約内容によって変わります。
一般的な店舗向けサービスでは、stera packやSTORES決済の1.98%が最安水準でしょう。ただし大規模な店舗や取引量が多い事業者なら、個別交渉でさらに低い手数料率を実現できる場合もあります。
コンビニや大手スーパーなど、取引量が非常に多い業種では1%台前半の手数料率が適用されることもあるといえます。一方で個人事業主や小規模店舗の場合、交渉の余地は少なく、公表されている料金表の手数料率が適用されるのが一般的です。
手数料率だけでなく、月額費用や振込手数料なども含めた総コストで比較することが重要でしょう。最安値を追求するより、自分の店舗に合ったサービスを選ぶ方が結果的にお得になるかもしれません。
まとめ:クレジットカード手数料は店舗負担を比較して最適なサービスを選ぼう
この記事では、クレジットカード決済の手数料と店舗負担について解説してきました。重要なポイントをまとめます。
- 手数料率は業種やサービスによって1.98%~5%程度と大きく異なる
- 手数料以外に初期費用、月額費用、振込手数料などのコストがある
- 総費用で比較すると、見かけの手数料率が高くても結果的に安くなる場合がある
- 補助金や助成金を活用すれば導入コストを大幅に削減できる
- モバイル決済なら初期投資をほぼゼロに抑えられる
クレジットカード決済の導入は、手数料という店舗負担が発生しますが、売上アップや業務効率化というメリットも得られます。
まずは自分の店舗の月商や業態を踏まえて、複数のサービスを比較検討してみましょう。
多くのサービスは無料で資料請求や相談ができるため、気になるものから問い合わせてみることをおすすめします。
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